2015年9月30日水曜日

9日目。

朝はよく寝ていたので起こさぬように気をつけながら、湯たんぽの湯を入れ替えたが、結局目を覚まさせてしまい、後を家内に任せて家を出た。


 何とか小分けにしたりミルクの銘柄を替えたりしながら飲ませるなど、家内がかなり苦労しているが、今夜は箱の中でポロっとウンコをしていたりして、少しは調子は良くなりつつあるのではないかと思う。

2015年9月29日火曜日

8日目。

朝6時ごろにミルクをやろうとするが飲もうとしない。寝ていた家内が目を覚ましたので聞いてみると、3時ぐらいに与えたと言う。
後を任せて仕事に出、帰る前に電話をすると、半身浴をさせたりぬるま湯で浣腸をしてウンコを出したり、中々大変な一日だったようだ。体重は259g、歯も少しだが生えてきつつあるとのことだ。
家に着くと、ミルクをもらってよく寝ており、今日はこのままにしたほうが良さそう。

2015年9月28日月曜日

7日目。

朝起きて量って224g。あまり増えていない、と言うか、伸びが悪い気がする。ミルクを飲むのがヘタなのか、時間がかかるし、途中で疲れて10mlを飲みきれないこともあって、それが良くないのではないかと言う気がする。
成長どころかそれ以前に脱水症状につながり命に関わることだけに、何とかせねばならない。

名前について。

定春:銀魂に登場する白くてふかふかした犬。

竹千代:徳川家康、家光、その他大勢の幼名。個人的には漫才コンビの前田犬千代・竹千代(竹千代さんは後にちゃんばらトリオに参加)を思い出してしまう。

助清:「犬神家の一族」より。白いから。しかし、有名な猫ブログの方が助清と名付けた猫が早々に亡くなったらしく、縁起が悪いので却下。

とうふ:白いので。「猫侍」の「玉之丞」役の猫が「あなご」さん。そういうひらがなでちょっとおかしく、しかし響きは優しいものがあればよいのだが。

がんも:同上。しかし、イメージは「Gu Gu ガンモ」。

こんなところが候補だが、もう少し大きくならないと雰囲気が分からないので決められない。今は白くてもしゃもしゃしているが、長じると毛足の短いきりっとした感じになるかもしれないし。
また、病院で診察券を作る際などに名前を公に記すことになるのだが、そのときに苗字と合わせてあまりにもおかしいものは避けたいところだ。
昔家で生まれた猫に、里子に出す予定だったので情が移らないように「1号」「2号」と名前をつけていたら、結局「2号」は家に残ることになり、しかし動物病院で名前を聞かれて「2号です」とも言えず、 表向きは「ニャン太」と別の名前にして―ダウンタウンの「ごっつええ感じ」というTV番組のいちコーナーで、ゲームの開始の合図を鳴き声で知らせる猫のオブジェの名前が「ニャン太くん」だった―結局しまいには呼び名もそうなり、今もある骨壷にもそう書いてある。そんなことがあったので、ちょっと慎重になってしまう。

2015年9月27日日曜日

6日目。

今日の定春(仮)は218g。日々大きくなっている。脚など、少し太くなってきたようだ。住処の段ボール箱が少し小さく感じられるようになってきたので、ちょっとだけだが大きいものに替えた。



その内箱を出て暮らすようになるわけだが、先住者である、ナナさんとの折り合いがつくかどうかが分からない。今のところ、ナナさんは全く興味を示さず、最近お気に入りの洗面所で毎日勝手気ままに暮らしている。



それにしても、猫と言うのは手のかからないものだと長年思っていたのだが、これまで子猫が生まれたときの母猫たちが偉かったのだなと痛感する。成猫とちがって子猫はなかなかに手のかかるものだ。早く大きくなってほしい。

2015年9月26日土曜日

5日目。

定春(仮)のことを、家内は「竹千代」にしたいらしい。徳川家康、家光の幼名であり、長生きしそうな名前だが、私は徳川には余り良いイメージが無い。大阪に住んでいながら豊臣秀吉も成り上がりっぷりがあざとくて好みではないので、家康のうまいことやりやがったな感が嫌なだけだろう。もっとも、戦国武将で好きなのは斉藤道三とか、織田信長なのだけれども、それは坂口安吾の「信長」とか「織田信長」と言った作品の影響で、好きにも嫌いにも、深い理由はないに等しい。

それは兎も角。

今朝の定春/竹千代は、194g。ミルクは相変わらず一度にはあまり飲んでくれないので、。
夕方の授乳の後、おしっこをさせているときに、家内がようやく蚤を発見した。手桶に湯を張って風呂代わりにし、体を漬けて蚤が逃げ出て来るのを待つが出てこず、しつこく湯で洗ってから調べると、溺れたらしい蚤が見つかったので処分できた。


湯上りにドライヤーで乾かしてやると、疲れたのかおとなしく寝てしまった。蚤は他に見当たらなかったので大丈夫だと思うが、どうだろう。

2015年9月25日金曜日

4日目。

定春(仮)を、「定春」とか「さだ」と呼んでいると、家内が、「アベサダオ」とか「貞子」を連想すると言って、少し機嫌が悪い。

それはさておき。

今朝は、起きて間もなく箱を覗き、ミルクを用意して、一回目の授乳。これは一気に飲み干してくれた。もしゃもしゃした毛足の長い小さいバスマットのようなものを家内が用意していたので、それを広げて這わせると、動き回ってよい運動になったのか、あるいはそもそもミルクが少し足りなかったのか、マットのふかふかしたのを母猫の腹毛と思って吸い始めたので、起きてきた家内にミルクを用意してもらい、もう一度与えた。
2度目のミルクは半分ほど残し、まずまず腹が膨れたようだ。体重は183gで、来た日が131g、昨日は160gだったから、それなりに順調に育っているのだろうか。
ひとつ気になるのは、掴み上げて箱から出した時に、腹の辺りを虫のような小さい黒い影が這っていたように見えたことだ。ノミのような気がするが、ノミ取り用の櫛を使っても一向に引っかからない。昨日からウンコをしないのも気にかかるが、こちらも気になる。

2015年9月24日木曜日

3日目

朝、箱を覗いて定春の様子を見ると、ウンコの跡もなく、よく寝ていた。
慌しいのでそっとして出勤しようとしていたら、出がけになって五月蝿く鳴き始めたので、家内に起きてもらった。

夜帰ると、家内がちょうどミルクを与えようとしていたところで、定春を起こすと元気だが、ミルクは何故かあまり飲まない。おしっこはするがウンコはしていないので、そのせいだろうか。少し気になる。

2015年9月23日水曜日

2日目。

とりあえず呼び名がないと不自由なので、仮の名を「定春」とする。白くてモフモフした男の子である。
シルバーウィーク最終日、家内は映画を観に出かけ、私が留守居して定春の世話をする。朝のうちに家内とやるべきことは確認しあったので、問題は無いはずである。

・授乳:粉ミルクの缶には1日に6~8回と書いてある。概ね4時間に1回か。
・排尿:授乳後に、股間を刺激して排尿を促してやる。脱脂綿などで受けてやる。
・温度調節:段ボール箱にタオルなど敷き、使い捨てカイロや、ペットボトルにお湯を入れた湯たんぽなどを置いて、30度ぐらいになるよう調節。箱の上には布を掛けて温度を逃がさないようにする。授乳の際に湯を入れ替えればよいだろう。

家内が午前10時ごろに授乳したので、14時頃に箱を覗く。よく寝ていたが、気配で目を覚ました。ひとたび目を覚ますと五月蝿い。粉ミルクを付属のスプーンですりきり量り、哺乳瓶に入れ、電気ポットの湯で溶いて、しばらく冷ましてやる。
右手に哺乳瓶を持ち、左手で定春を持ち上げる。哺乳瓶の口をくわえさせようとするがなかなかそちらに気が向かず、やたらと指や手の甲などを吸おうとする。どうにかこうにか乳首を口に押し当てて、口を開けた拍子に突っ込んでやると、一転、力いっぱい吸い始めた。わずか10mlのミルクが無くなるまで、時間はかかるが、たくましく、元気に飲んでくれているのはありがたい。むしろ、空になっても吸い続けるのをやめさせるのが大変で、口から乳首を抜くのに力が要るほどだった。

湯たんぽの湯を入れ替えて定春を中に入れ、ミイミイ鳴くのを無視して布をかぶせると、やがて静かになった。

3時間ほど経ち、静かに寝ているなあと思いながら布をめくって中を見ると、いつの間にかウンコをしていた。しかも、ウンコがこすれた跡がある。箱の底には念のためペット用トイレシートを敷いているから、箱そのものにダメージは無いが、恐らく定春の身体はウンコで汚れていよう。
シートを代え、湯たんぽの湯を入れ替え、ウェットティッシュで身体の汚れをぬぐい、ミルクを用意して飲ませる。おしっこをさせて再び身体を拭いてやる。何とも慌しいが、面白くもある。

夜に家内が帰宅し、また乳をやり、体重を量ると160gに増えていた。順調なのかどうかよくわからないが、まずいことにはなっていなさそうだ。

2015年9月22日火曜日

子猫が来た。

火曜、前日だけで仕事が片付かず出社。しかし、それほど時間がかからず何とかなる目途が立ったので、明るいうちに家に帰った。猫が来るのが気になっていなかったと言えば嘘になる。
シルバーウィークの最終日前日で、そろそろ交通渋滞なども起きている頃。案の定、妻の電話に、友人から、渋滞に引っかかっていると言う連絡があった。
生まれたばかりの子猫を四国から大阪へ運んでくるだけでも大変だろうに、渋滞にまで巻き込まれるとは、なんと言うご苦労であろうか。

私は横になっているうちに眠ってしまい、インターフォンの音で目が覚めた。
猫が来たのだった。
段ボール箱にタオルやぬいぐるみを詰めた中に、真っ白で、ボブテイルというのか、尻尾がほとんど無い子が蠢いていた。生まれたばかりと聞いていたが目がすでに開いており、ミイミイとよく鳴き、動く。元気な子だ。外見からは何の問題も無く見えるが、真っ白な子は体が弱いと言う印象はあり、家内は耳が聞こえているか、など、幾つか白猫特有の不安点を挙げていた。それよりも私には、今まで縁がなかったせいか尻尾の短いタイプの猫は随分奇異に見えて、そちらの方が気になったが、家内によると東日本には多いらしい。料理用のスケールで量って、131g。生後間も無い子としては標準的な数値のようだ。

猫用の粉ミルクや哺乳瓶など、四国にいる間に用意していたものをいただき、病院代にと心づけまでいただいて、一通り、引渡しは完了した。家内から、今いる猫との間に問題があるようだったら里親を探す旨を伝え、今後の猫の様子を連絡するかどうかを確認。半端に気持ちが残ってもよろしくないからと言うことで、以後の連絡は無用とのことになった。そしてお二人を見送り、これで全ての責任は我が家が負い、 この乳児の世話が始まる。

過去に、2回の出産に立ち会ってきたが、いずれも母猫がしっかりと世話をしていたから、我々は何の苦労もしていない。しかし今回は、乳を与えたり、下の世話をしなければならないし、母親の体温の代わりに温めてやる必要もある。とは言え、とりあえず、授乳はできたし、排尿の世話も出来た。その数時間後に突然鳴き出したので様子を見ると早くもウンコまでしていたのには驚いたが、何とかなりそうではある。我が家の老猫も今のところは敵意も関心も無いらしく、そちらもひと安心だ。

2015年9月21日月曜日

子猫が来る。

月曜、連休明けの仕事のつまり具合に不安があったので、少し片付けておこうと勤務先へ出社。
お得意先のプレスリリースの原稿をまとめていると、家内からの電話が鳴った。何かあったのかと思って出ると、家内の友人が四国の宇和島に帰省したところ、親とはぐれたらしい野良猫の子がいて、引き取ってくれないかと連絡があったと。
友人のご実家では、野良猫には野良猫の運命と言うものがあるのだから、自分で動けるようになるまでは面倒を見てもよいが、その後は放り出すと言っているそうな。一方友人と、いっしょに帰省している姪御さんは、育ててあげたいと思っているが、ともに一人暮らしで乳飲み子の面倒は見られない。
で、長年猫と暮らし、猫のお産にも立ち会った経験のある我が家に声を掛けたとのことだ。
問題が無ければ喜んで引き取るが、問題が無いわけでは無い。家には、亡母が拾って、母の入院を機に引き取った、ナナさんと言う、推定15歳以上の老猫がいる。最近少し老いが見えてきていて、新しい猫がストレスを与えることになるとよろしくない。相性が悪くて喧嘩をする恐れもある。昔、我が家の最初の猫は、家内が家のそばに捨てられていた幼猫を拾ってきたのを見て、相手が敵対できるほどの存在ではないにも拘らず、すぐにでも噛み殺そうと言う勢いで威嚇していた。ナナさんが襲い掛かったりでもしたら、却って可哀想なことになる。

とりあえず預かって、やばそうだったら里親を探そう。

と、家内に告げて電話を切った。